
子どもたちと学ぶ「狩猟と命」|旧伊川小学校でジビエBBQを開催しました!

8月3日、北九州市門司区の旧伊川小学校で開催されたジビエBBQ・食育イベントに参加しました。
主催は全日本司厨士協会 北九州支部。
当日は非常に多くの方にご参加いただき、会場は大盛況。
なかでも子どもたちの参加が多く、ジビエや狩猟について知ってもらう、とても良い機会となりました。
子どもたちに「狩猟」についてお話ししました
今回、私は狩猟や有害鳥獣捕獲についてのお話を担当しました。

ただ「イノシシを捕まえる」という話だけではありません。
なぜイノシシを捕獲する必要があるのか。
昔の人たちはどのように狩りをしていたのか。
現在の狩猟では、どのような道具や方法を使っているのか。
そして、捕獲されたイノシシがどのように食肉となり、私たちの食卓につながっていくのか。
できるだけ子どもたちにも分かりやすく伝えました。
実際のイノシシなどの毛皮や頭骨、歯なども展示。

写真や映像だけでは分からない、本物ならではの大きさや手触りを感じてもらいました。
子どもたちが興味深そうに見たり、質問してくれたりする姿がとても印象的でした。
プロの料理人によるジビエの実演
狩猟について学んだ後は、実際のイノシシ肉を使った調理へ。
プロの料理人がイノシシ肉を扱う様子を間近で見ることができました。

野生のイノシシが捕獲され、適切に処理され、精肉され、そして料理になる。
スーパーでパックに入った肉を見るだけでは、なかなか意識することのない、
「動物の命が食べ物になるまで」
を感じてもらえたのではないかと思います。
最後はみんなでジビエBBQ!
そして、お待ちかねのジビエBBQ。
イノシシ肉を焼き、みんなで味わいました。

北九州の自然の中で育った天然のイノシシ肉。
「ジビエは臭い」「硬い」というイメージを持っている方もまだ多いですが、適切に捕獲・処理されたイノシシ肉は、とても美味しい食材です。
子どもたちにも実際に食べてもらうことで、
狩猟 → 捕獲 → 食肉処理 → 調理 → 食べる
という流れを、ひとつの体験として知ってもらうことができました。
「狩猟に興味がある」という声も
今回、嬉しかったことがもう一つあります。
参加された大人の方から、
「以前から狩猟に興味があります」
「狩猟免許は取得したけれど、実際に活動する機会がありません」
といったお話を何人かからいただきました。
実は、これは狩猟の世界が抱える大きな課題の一つだと感じています。
狩猟免許を取得しても、
「その後、何をしたらいいのか分からない」
「誰に教えてもらえばいいのか分からない」
「実際の捕獲現場を経験する機会がない」
という方は少なくありません。
免許を取得することがゴールではなく、その後、実際の活動につなげる仕組みが必要です。
鳥獣被害対策の担い手不足が課題となる中、せっかく狩猟に興味を持ってくれた方を、そこで終わらせてしまうのは非常にもったいないことです。
今回いただいた声からも、改めてその必要性を感じました。
ジビエは「食べる」だけではありません
北九州ジビエが伝えていきたいのは、単に
「イノシシ肉は美味しいですよ」
ということだけではありません。
私たちの地域にはイノシシによる農作物被害や生活環境への被害があります。
その対策として捕獲が行われます。
そして、捕獲された命をできる限り無駄にせず、地域資源として活用するのがジビエです。
鳥獣被害対策。
狩猟。
自然環境。
命。
食育。
地域資源。
一見別々に見えるものが、実はすべてつながっています。
特に今回のように、子どもの頃から実際に見て、触れて、聞いて、最後に食べるという経験は、とても大切だと感じています。
子どもから大人まで、狩猟やジビエをもっと身近に
今回、多くの子どもたちが狩猟やジビエに興味を持ってくれたこと。
そして大人の方からも、狩猟に関心があるという声を聞けたこと。
非常に有意義な一日となりました。
北九州ジビエでは、これからもジビエを「食べる」だけではなく、
狩猟や鳥獣被害、自然、食について学べる機会
をつくっていきたいと思っています。
また、これから狩猟を始めたい方や、狩猟免許は持っているけれど実際に活動する機会がない方が、一歩踏み出せるような取り組みも考えていきます。
ご参加いただいた皆さま、そして開催に携わっていただいた関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
