
高校生が鳥獣被害とジビエを考える「命をつなぐ敬愛ジビエプロジェクト」を実施しました

2026年7月18日、敬愛高等学校の生徒たちと「命をつなぐ敬愛ジビエプロジェクト」を実施しました。
このプロジェクトでは、北九州で起きている鳥獣被害について学ぶだけでなく、捕獲されたイノシシの命を無駄にせず、ジビエという地域資源としてどのように活用し、地域の新しい魅力につなげていくかを高校生と一緒に考えます。
北九州で起きている鳥獣被害を知る
今回のプログラムでは、私が有害鳥獣捕獲の現場で経験してきたことをもとに、イノシシによる農作物被害や、耕作放棄地・竹林の増加など、鳥獣被害が発生する背景について説明しました。
イノシシは、ただ山の中にいる動物ではありません。
人の生活圏に出没し、農作物を食べたり、畑や道路を掘り返したりすることがあります。
一方で、その原因には、人が山や農地を管理できなくなっているという地域側の課題も関係しています。
「イノシシが悪い」で終わらせるのではなく、なぜ鳥獣被害が起きているのか。
その背景まで知ってもらうことを大切にしました。

「地域の厄介者」を地域資源に変える
鳥獣被害を防ぐために捕獲されたイノシシの多くは、食肉として活用されずに処分されています。
北九州ジビエでは、捕獲されたイノシシを適切に処理・加工し、ジビエとして活用することで、鳥獣被害対策と地域資源の有効活用をつなげています。
今回、生徒たちには次のようなテーマについて考えてもらいました。
- ジビエに対して、どのような印象を持っているか
- なぜ鳥獣被害が起きるのか
- 捕獲された命を、どのように次へつなげられるか
- ジビエを多くの人に知ってもらうには、何が必要か
ポストイットを使って一人ひとりの意見を出してもらうと、さまざまな視点や率直な感想が集まりました。
鳥獣被害という地域課題を自分たちの身近な問題として捉え、解決方法を考えることも、このプロジェクトの大切な目的です。

高校生が「MOJIBIER」をつくる
命をつなぐ敬愛ジビエプロジェクトは、話を聞いて終わる授業ではありません。
生徒たちは今後、北九州・門司のジビエを発信する「MOJIBIER(モジビエ)」の商品メニュー、販売方法などを考えていきます。
制作したロゴ案は門司区役所に掲示し、市民の皆さまによる投票を行う予定です。
採用されたロゴを使って、商品のPOPやのぼりなどのデザインも制作します。
さらに、イノシシ肉を使ったメニューの試作・試食を重ね、2026年9月19日に開催される敬愛高校の敬愛祭(文化祭)で実証販売する予定です。
自分たちが考えた商品を実際に販売し、お客さまの反応を確かめるところまでが今回の挑戦です。

高校生の発想で、ジビエの新しい可能性を
大人が考えるジビエの伝え方と、高校生が感じるジビエの魅力は、必ずしも同じではありません。
だからこそ、高校生の自由な発想や率直な意見が、これまでジビエに関心がなかった人へ届くきっかけになると考えています。
鳥獣被害を知ること。
捕獲された命と向き合うこと。
その命を食として無駄なく活用すること。
そして、地域の魅力として多くの人へ伝えること。
「命をつなぐ敬愛ジビエプロジェクト」を通じて、生徒たちが地域課題を知り、自分たちの力で新しい価値を生み出す経験につながればうれしく思います。
今後も、ロゴ制作や市民投票、メニュー開発、文化祭での実証販売など、プロジェクトの進捗を北九州ジビエのホームページでお知らせしていきます。
高校生たちがつくる「MOJIBIER」に、ぜひご注目ください。
