
えだみつ読書カフェで『狼の群れと暮らした男』を紹介しました

夢追塾20期生のプロジェクトでもある、**「えだみつ読書カフェ」**に参加してきました。
えだみつ読書カフェは、本を通じて人が集まり、参加者それぞれが好きな本や印象に残っている本を紹介する場です。
会場は、枝光本町商店街のバス待合室。

木の温もりを感じる落ち着いた空間で、堅苦しい読書会というよりも、地域の人たちが自然に集まり、会話が生まれるような雰囲気でした。
今回、私が紹介した本は、**『狼の群れと暮らした男』**です。
この本は、狼の群れの中に入り、狼たちの行動や社会性を学んだ著者の経験が書かれた一冊です。
私自身、猟犬と一緒に山に入り、イノシシの有害鳥獣駆除や狩猟を行っています。
そのため、単なる動物の本としてではなく、犬の本能、群れの考え方、野生動物との距離感を学ぶ本として、とても印象に残っています。
狼を知ることは、猟犬を知ることにもつながる
犬の祖先は狼だと言われています。
もちろん、現在の犬と野生の狼はまったく同じではありません。
しかし、群れでの役割、リーダーとの関係、警戒心、獲物への反応、仲間との距離感など、猟犬を見ていると「これは本能なんだろうな」と感じる場面が多くあります。
猟犬は、人間の命令だけで動いているわけではありません。
山の中では、風の流れ、獣の匂い、足跡、音、空気の変化などを感じながら、自分で判断して動いています。
その動きを理解するには、単に「犬をしつける」という感覚だけでは足りません。
犬が何を感じているのか。
なぜその方向へ行くのか。
なぜ吠えるのか。
なぜ止まるのか。
そうしたことを考えるうえで、『狼の群れと暮らした男』は非常に参考になる本でした。
野生動物との距離感を考える本でもある
この本を読んで特に印象に残っているのは、狼や野生動物を「かわいい」「かわいそう」という感情だけで見てはいけないという点です。
野生動物には野生動物のルールがあります。
人間が不用意に餌を与えたり、生ごみを放置したり、人間の生活圏に近づくきっかけを作ったりすると、野生動物は人間を恐れなくなります。
その結果、人里に出てくるようになり、農作物被害や生活被害、場合によっては人身被害につながることもあります。
これは狼に限った話ではありません。
イノシシ、シカ、アライグマ、サル、クマなど、日本で問題になっている野生動物にも共通する部分があります。
私は有害鳥獣駆除の現場に出る中で、野生動物との向き合い方は、感情論だけでは解決できないと感じています。
「守るべき自然」と「守るべき人の暮らし」。
その両方を考えながら、適切な距離感を保つことが大切です。
本を通じて、自分の仕事を見つめ直す時間に
今回、えだみつ読書カフェでこの本を紹介しながら、改めて自分の仕事について考える機会になりました。
私は、北九州ジビエとして、北九州市内で捕獲されたイノシシなどを食肉処理・加工し、ジビエ肉として活用しています。
また、有害鳥獣駆除については、株式会社いのはんプロダクツとして、地域の生活被害や農業被害の対策に取り組んでいます。
野生動物をただ駆除するだけではなく、捕獲した命をできる限り無駄にせず、食肉や地域資源として活かしていく。
その考え方は、野生動物と人間の関係を考えるうえでも、とても大切だと思っています。
『狼の群れと暮らした男』は、狼の本でありながら、猟犬、狩猟、有害鳥獣駆除、そして人間と野生動物の関係について考えさせてくれる本です。
同期の活動から刺激を受けました
今回の「えだみつ読書カフェ」は、夢追塾20期生の同期によるプロジェクトです。

同じ20期生が、それぞれの想いを形にして、地域で活動している姿を見ると、とても刺激を受けます。
本をきっかけに人が集まり、会話が生まれ、明日も頑張ろうと思える。
そういう場が地域の中にあることは、とても価値のあることだと感じました。
私自身も、北九州ジビエの活動を通じて、食、狩猟、命、地域資源、鳥獣被害対策について、もっと多くの人に伝えていきたいと思います。
えだみつ読書カフェの皆さん、そして夢追塾20期生の皆さん、ありがとうございました。
猟師のアジト
2025年10月1日に北九州市門司区で“食肉処理加工施設 北九州ジビエ”
1日1組完全予約制“ジビエ料理屋 猟師のアジト”をオープン!
猟銃、猟犬でのイノシシ有害鳥獣駆除のほか
くくり罠、箱罠でも捕獲に取り組んでいます。
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