
ナフサ不足でレトルト包材が品薄に

ナフサ不足の影響で、ペット用レトルトパックの入手が難しくなっています
北九州ジビエでは、イノシシ肉を活用したペット用商品の開発を進めています。
その中で現在、課題となっているのがペット用レトルトパックの入手困難です。
ペット用のジビエ商品は、保存性や安全性を考えると、レトルト加工との相性が非常に良い商品です。
常温保存ができ、イベント販売や店頭販売、オンライン販売にも展開しやすく、イノシシ肉を無駄なく活用する方法としても期待していました。
しかし、ここにきてレトルトパックなどの包装資材が手に入りにくくなっています。
背景にあるのはナフサ不足です
レトルトパックや食品用フィルム、プラスチック容器などの包装資材には、石油由来の原料が多く使われています。
その代表的な原料のひとつがナフサです。
ナフサは、プラスチック、フィルム、インキ、接着剤など、さまざまな包装資材の製造に関わる基礎原料です。
現在、中東情勢や原油供給の不安定化により、食品包装資材の価格上昇や供給不安が広がっていると報じられています。
帝国データバンクも、食品包装などで大幅な値上げが相次ぎ、ナフサ不足を要因とした値上げの可能性に触れています。
また、ナフサ由来の材料は、食品トレーや包装フィルムなどにも使われており、スーパーやコンビニなど身近な食品流通にも影響が出ていると報じられています。
ペット用ジビエ商品の製造にも影響が出ています
北九州ジビエでは、イノシシ肉を人間用の食肉としてだけでなく、ペット用商品としても活用していきたいと考えています。
特に、解体時に出る骨まわりの肉や、少量ずつ出る部位を活用することで、命をできるだけ無駄にしない商品づくりができます。
たとえば、イノシシ肉、レバー、骨スープ、野菜などを使ったペット用レトルト商品は、犬や猫にとっても魅力のある商品になる可能性があります。
しかし、いくら中身のレシピや商品コンセプトが決まっても、レトルトパックが確保できなければ商品化できません。
現在は、包材の価格上昇だけでなく、希望するサイズや仕様のパックが安定して入手しにくい状況です。
特に小ロットで製造したい事業者にとっては、包材の確保が大きなハードルになっています。
食品そのものより、包材がボトルネックになる可能性
ジビエ商品づくりでは、原料となるイノシシ肉の確保が重要です。
しかし、今回のような状況では、肉があっても、商品として販売するためのパッケージが不足するという問題が起こります。
これはジビエに限った話ではありません。
食品包装に使われるフィルムや容器、インキ、接着剤などは、ナフサ由来の原料に大きく関係しています。
包装資材メーカーや食品メーカーの間でも、資材価格の上昇や納期遅延への警戒が広がっています。
つまり、今後は食品そのものの確保だけでなく、包材をどう確保するかが、食品製造において非常に重要な課題になっていくと感じています。
北九州ジビエとしての対応
北九州ジビエでは、ペット用レトルト商品の開発を急ぎたい気持ちはあります。
しかし、包材が不安定な状況で無理に販売を始めると、継続的な供給が難しくなる可能性があります。
そのため、現在は以下のような対応を検討しています。
まず、使用するレトルトパックのサイズや仕様を見直し、安定して確保できる包材を探しています。
次に、小ロットで製造できる方法を検討しながら、無理のない範囲で試作品を作っていく予定です。
また、常温レトルトだけにこだわらず、冷凍商品や真空パック商品など、別の販売方法も含めて検討しています。
ペット用ジビエ商品は、ただ作ればよいというものではありません。
安全性、保存性、品質、そして継続して届けられる体制が必要です。
命を無駄にしない商品づくりを続けます
イノシシは有害鳥獣として捕獲される一方で、きちんと処理すれば大切な地域資源になります。
北九州ジビエでは、人間用のジビエ肉だけでなく、ペット用商品としても活用することで、捕獲された命をできるだけ無駄にしない取り組みを進めています。
今回のナフサ不足によるレトルトパックの入手困難は、商品開発にとって大きな課題です。
それでも、できる方法を探しながら、北九州産イノシシを活用した安心できるペット用ジビエ商品の実現を目指していきます。
商品化の見通しや販売開始時期については、決まり次第、こちらのホームページでお知らせいたします。
