
こんにちは、北九州で害獣駆除、捕獲を専門としている有害鳥獣総合対策センターです。
今回はアライグマについてお伝えします。
アライグマは日本において特定外来生物に指定されており、その生息地としては本来日本には存在しない種です。
アライグマの出没は、住宅地におけるさまざまな困難やリスクを引き起こす可能性があります。
以下にその対処法を詳しく説明します。
アライグマの基本的な特徴
アライグマは中型の哺乳類で、体長は約40〜60センチメートル、体重は約2〜20キログラムです。
本来は夜行性ですが日中にも活動することがあり、雑食性(果物、昆虫、小動物、人間の食べ物)で、人間が住む地域に侵入することも多々あります。
特にゴミやペットフードへ興味を示しやすく、住民にとっては迷惑となります。
アライグマによるリスク
- 物理的な損害:ゴミを漁ったり庭を荒らしたりすることで、不快感を生むだけでなく、実際に財産にダメージを与えることがあります。
- 健康リスク:アライグマは狂犬病や寄生虫などの病原体を持っていることがあり、これが人間やペットに移る可能性があります。
- 生態系への影響:特に地域の固有種にとって脅威となり、地域全体の生態系を乱す可能性があります。
緊急対処法
アライグマを目撃した場合、以下の対応策が推奨されます。
- 近づかない:アライグマは野生動物であり、攻撃的になることがあります。むやみに近づかないよう注意しましょう。
- 音で驚かす:手を叩いたり、大声を出したりして追い払います。ただし、音を立てることで逆に脅威から攻撃的になることがあるので注意してください。
- 専門機関への連絡:地元の市役所や有害鳥獣総合対策センターに連絡し、状況を報告して助言を求めることが重要です。
防止策
中長期的には、住宅地への侵入を防ぐ努力が必要です。
- ゴミの管理:アライグマがゴミにアクセスできないよう、しっかりと蓋を閉めたゴミ箱を使用します。また、家庭ゴミは決められた日時に出すようにしましょう。
- 食物の管理:ペットフードや野外にある食べ物は迅速に片付け、アライグマを誘引する要因を減らします。
- 家の周辺環境の整備:アライグマが隠れる場所を作らないよう、庭の手入れを徹底します。例えば、茂みや不要な物の放置を避けます。
法的および倫理的側面
特定外来生物に指定されているアライグマを捕獲や駆除する場合、法的な規則に従う必要があります。
無許可で捕獲や殺処分を行うことは禁止されているため、必ず専門家に相談し、法に基づいた方法で対応することが重要です。
有害鳥獣総合対策センターは、アライグマを捕獲する特別な許可を得ています。
地域と協力した対応
地域社会全体で問題を共有し、協力して対策を講じることが実効性を高めます。
地域の防災や環境保護団体の協力を得て、ワークショップや情報共有の機会を設けるなど、住民全体で一体となって取り組むことが効果的です。
このように、アライグマの出没に対する対策は、個人の努力だけでなく、地域全体での協力が非常に重要です。
適切な対応を講じることで、アライグマがもたらすさまざまなリスクを最小限に抑え、安心して暮らせる環境を維持することができます。